2024.6.25
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公開記念舞台挨拶 オフィシャルレポート公開!
映画『数分間のエールを』の公開記念舞台挨拶が本日6月16日(日)に東京・TOHOシネマズ新宿で行われ、メインキャストを務めた声優の花江夏樹、伊瀬茉莉也、内田雄馬、和泉風花と、本作を手掛けた映像制作チーム「Hurray!」のぽぷりか監督が登壇した。
本レポートでは、上映終了後に行われた舞台挨拶の模様をお届けする。
本作はMV制作に没頭する高校生・朝屋彼方(CV:花江夏樹)と、歌うことを諦めた高校教師・織重 夕(CV:伊瀬茉莉也)の“モノづくり”に向き合う楽しさや苦しさを瑞々しく描いた青春群像劇だ。脚本は『ガールズバンドクライ』『宇宙よりも遠い場所』の花田十輝が担当。映像制作は新進気鋭の映像制作チーム「Hurray!」による3DCGアニメーションを採用し、独特で繊細な画作りを行っている。
“モノづくり”を志す人へのエールがテーマということもあり、舞台挨拶では日頃からアニメーションづくりに携わる登壇者の高い熱量が感じられた。花江さんは本作の公開に対する率直な感想を尋ねられると、食い気味に「超嬉しいです!」と回答。アフレコ時は絵ができていなかったからこそ、完成した映像を観て興奮を抑えきれなかったようだ。「皆さんも、作品にエールを送ってもらったような気持ちになっているんじゃないですか?」と言葉を続けると、監督やキャストに感想を迫り観客の笑顔を誘った。他のキャストもまったく同じ感想を抱いていたようで、笑顔になりながら大きく頷く様子が印象的だった。
ぽぷりか監督は普段一人で“モノづくり”をすることが多いと明かすと、人前に立つ機会に緊張した様子を見せつつも「自分のやりたいことに対して感想をもらえることが本当に嬉しくて。公開日初日は20秒に1回くらいX(旧:Twitter)で検索して感想をスクショにとって……を繰り返したら一日が終わりました(笑)」と公開初日のエピソードを披露。本作の公開を心から喜んでいる様子だった。
登場キャラクターが絵や音楽など“モノづくり”に向き合っていることから、“モノづくり”に携わっている者としての共通点を聞かれると、キャストそれぞれに役に向き合う姿勢を聞くことができた。
伊瀬さんは自身が演じた織重の気持ちに寄り添いながら「夢を追いかけて何度も挑戦して、それでも難しくて諦めてしまったけれど、諦めきれない心の内があって。その気持ちは“モノづくり”に携わる者としてすごく共感できるので、心のなかで織重に「諦めないで」と思いつつも、自分の気持ちを沈めて演じさせてもらいました」とアフレコ当時の葛藤を語った。
内田さんは自身が演じるトノと声優の仕事を重ねて「トノは親の期待や誰かの気持ちに答えなきゃいけないと、回りの気持ちを察知したのだと思う。俺ってなんだろうとか自分らしさが見つけられなくなって、何のためにしているのかわからない。そういうことって老若男女どんな人にも少なからずあることだと思っています。我々は表現の仕事なので、特に感じるところがありましたね」と真摯にコメント。
一方、和泉さんは夕との共通点が多いと話し始めると「どれだけ頑張っても何にもつながらない時間があると、本当に自分はどうしようもないやつだという気持ちになることがある。そんなときに夕にとっての彼方、彼方にとっての萠美みたいな存在が現れてエールをくれる。それがなにかにつながって、また頑張れることがあるので、誰にでもそんな存在がいるんですよ」と観客に優しくエールを送るように語った。
本作のエンドロールまで鑑賞した人は気付いたかもしれないが、実は本作にはまだ公開されていないエピソードがある。この日の舞台挨拶では、後日公開予定のボイスドラマについて、その物語の一端が明かされた。その物語では中学時代の彼方が登場するのだが、本編の彼とは少し雰囲気が異なるようで、ボイスドラマを聞いたあとに改めて映画を観るとまた違った楽しみ方ができるそうだ。ボイスドラマに出演している花江さん・内田さんは「ぜひボイスドラマを聞いてから改めて劇場に足を運んでほしい」と繰り返しの鑑賞を促した。
舞台挨拶の最後には、登壇者のこの作品にかける熱い思いが感じられた。花江さんはこの作品は新しい試みが随所に組み込まれた作品だと称賛すると、「“モノづくり”は無限の可能性があって、やっていて飽きないし、とっても楽しい。本作に参加させてもらえて、自分も一ファンとして背中を押してもらえました。辛いことや頑張ってみようと思ったときに、またこの作品を思い返して一緒に突き進んでもらえたら嬉しいです」と観客の背中を優しく押す言葉で締めくくった。
映画『数分間のエールを』は6月14日(金)より全国の映画館で絶賛上映中だ。本作の鑑賞後は「#数エールを語ろう」をつけてSNSでアツい想いを投稿して抽選でプレゼントがもらえるキャンペーンを実施中。6月16日現在、著名なクリエイターを含め多くの投稿がX(旧:Twitter)に寄せられている。詳しくは公式サイトをチェックしていただきたい。